退院調整看護師『専従で働くためには』

退院調整看護師として、専従で働きたいとお考えの看護師も増えてきました。このような看護師が増えるということは、医療現場における退院調整業務がとても重要になってきた背景があるからですね。

 

まず、傾向として知っていただきたいことは、病床数の多い病院、大規模で多角的な経営をしている病院、急性期病院などは、退院調整業務を専従で行う看護師をより採用する傾向にあります。逆に、規模の小さな病院や病床数の少ない病院では、全てではありませんが、退院調整を病棟師長、あるいは様々な部署の方々が連携して行なっているという現状があります。

 

ですから、退院調整看護師として専従で働くためには、退院調整部署・部門を持っている病院に勤務することが近道になるのかもしれませんね。

 

たとえ、このような部署がある病院に就職しても、すぐには退院調整部門で勤務できないかもしれません。しかし、病棟勤務をしていけば、退院調整に関するもの・ことを身近に体験できるでしょうから、将来的に考えたときこの体験は必ず生きてくるでしょう。

 

退院調整業務はなかなか大変の仕事で、経験の浅い看護師にはかなり荷の思いものになっています。退院調整看護師は患者の退院後のことも様々な角度でケアしていく必要があります。故に、地域の診療所・訪問看護ステーション・医療ソーシャルワーカーなどと密に連絡を取り、業務を遂行していかねばなりません。

 

人との応対能力・的確な管理能力などが常に要求されますので、専従で働きたいとお考えの看護師は、まず医療現場で様々な経験を積んでいくことが必要なのでしょう。その上で求人を見て応募していくことになると思います。

 

入院日数の短縮により医療依存度が高い状態で退院しなければならない患者や、諸事情により退院後の健康的な生活に問題のある患者など、こういった方々が近年増加しています。ですから、看護師一人ひとりに退院調整能力が必要になるのでは?と言われている時代です。このようなことはおそらくご存知のことと思いますが、いかがでしょう。

 

看護師経験を積み、退院調整の必要性を認識し、地域包括ケアなどに関することを学ぶ。そして、退院調整看護師を対象とした研修会などを利用していけば、かなりの能力がついてくるはずです。専従の退院調整看護師求人は、極端に求人数が多いというわけではありませんが、少しずつ増加傾向にあることは間違いないと思います。

 

様々な経験をして、退院調整に関する勉強してきた看護師の方々は、良い求人を見つけて応募していってくださいね。

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